L.A.H.プレゼンツ
映画かやくごはん
2007 11/08更新分
なんやね〜、HPのリニューアルで更新が遅れてから
書きそびれてたこのコラム、こないだ久しぶりにネット
カフェ行ってチェックしたら(普段はケータイからしか
見てません)、「かやくごはん」ってまだアップしてる
やん!これはいかん、ということで復活いたします。
いきなりだが、私はウルトラマン派である。
幼稚園時代の70年代後半、何故か仮面ライダーシ
リーズを見た記憶はあまり無い。多分、ライダーの放
映時間帯には親が相撲か何かを見ていたのだろう。
だから個人的に仮面ライダーにはそれほど思い入れ
がないことをお断りしておく。
先日CSで「仮面ライダー THE FIRST」が放映された。
2005年制作の、仮面ライダー1号2号復活作品である。
全く期待していなかった訳ではないので見てみたのだが、
そのわずかな期待は辛くも裏切られた。
水の結晶を研究する大学院生、本郷猛は世界征服
を企む秘密結社ショッカーに拉致され、"ホッパー"という
サイボーグに改造される。先ず気が付くのは、これって
スパイダーマンかよ?というあからさま(でも中途半端)な
パクリ方。「スパイダーマン」シリーズのヒロイン、キルステン
・ダンストに似ているという理由でキャスティングされたとし
か思えない本作のヒロイン小嶺麗奈の雑誌記者に対し、
少しナヨっとした黄川田将也(バトロワUに出てたそうだ)
の本郷猛は、自分こそが世間を騒がせている仮面ライダ
ーだということを映画の前半隠している。こういうのはパロ
ディでもオマージュでもない。作り手(この場合は脚本家だ
な)の"そこら辺ちょっと真似しとこか"ぐらいの安易な意図
しか見えてこない。
次に、これは根本的な部分なので言ってしまっては身も
蓋も無いが、ショッカーの目的がよくわからないとこが問題。
市民をコッソリ誘拐して怪人に改造して、それで?
とてもそんなことで世界征服できるとも思えない(ヒーロー
や戦隊モノ全般のそうした世界観はもはやキッチュとして
しか成立しないだろう。怪獣VOWを見りゃわかる)し、それ
以前に、[観客は"ショッカーは世界征服するものだ"
との設定を熟知しているだろう]という作り手の甘えがあって、
ショッカーの世界征服の野望が敢えて明確に語られることが
無い。社会の敵たるショッカーの憎たらしさも全然表現され
ていない。これでは観客対ショッカーの対立図式(ライダーは
元ショッカーで、戦うのはヒロインを守るためなのでここでは別
問題。正直言うと、ヒロインに可愛いげが無いので、本郷猛
が"美しいものを護りたい"とか言っても感情移入しにくいんだ
よね)が曖昧なので、ほとんど物語に引き込まれないのだ。
ショッカーといえば、秘密基地で3面スクリーンから怪人に指令
が出されるのだが、真ん中は本物の死神博士、天本英世
(既に故人なので過去のフィルムをデジタル加工)、幹部の一
人は主題歌も歌っているDA PUMPのISSA(いまだにこの人の
声は好きになれんな〜)、もう一人は知らない人だが佐田真
由美。こんなイイ女になら色々命令されてみたい!ってすいま
せん、つい脱線しました(赤面)。突然降ってきた雪(水の結晶)
を見て人間の心を取り戻しショッカーを裏切ったライダーを抹殺
するため、ショッカーはホッパー2号を送り込む。
この2号=一文字隼人は本郷猛と違って威張ったホスト風で
中々憎らしい。最終的にはヒロインをめぐって男の友情?も
生まれるので、もうすぐ公開される「仮面ライダー THE NEXT」
に期待!って無理ですよそりゃ。
物語の中盤、共に難病を抱えるウエンツ瑛士と少女が、
病気の治療と称して怪人に改造され、ライダーに倒され死んで
いくという悲劇が織り込まれるが、なんかな〜 それって要るか?
てな具合にプロットを無駄に捏ねくり回してアクション映画として
のドライブ感を損ねてしまっている。その一方でカタルシスを生む
方向に気が回っていないのだから、その出来は推して知るべし
。せっかく東映が作ってるんだから、力作である松浦亜弥の
「スケバン刑事 コードネーム.=麻宮サキ」をモノにした深作健太
に撮らせたらよかったのに、と思うのは私だけではないだろう。
L.A.H.
背中のチャックから
水野の浜村が出入りする
自称、映画マニア。
また、長期活動中止中のラップ
グループ「じんちく無害」の
ラッパー、ビートメイカー。
MAYの1stEP収録の「DANGER」のREMIXを担当。
MAYの2ndEP収録の「CHECK YOUR MAY」
のトラックを担当。

洋画の日本語吹替版について書く。
ほとんどの映画ファンがそうであるように、子供のときから
テレビで浴びるように映画を見てきたので、吹替版に対して
抵抗を感じたことは全く無かった。一方で、大学で映研に
入っていた数年間に、自分が好きな作品に関しては
オリジナル言語ノーカット版(当然ワイド画面)で押さえることにも
こだわるようになっていった。
とはいっても、初めて見る作品に関してはこだわる必要の有無も
判らないので、テレビ放映の吹替版を気軽に楽しんでいた。
が、映画館やビデオで見る、よりオリジナルに近いバージョンに対して
、(多くの場合再編集された)吹替版はあくまでその作品の概要を
チェックするための二次的なもの、という意識を持っていた。
数年前、洋泉社から出版された「吹替洋画劇場」という本を買った。
その内容はというと、日本語字幕と吹替の歴史に始まり、
「スター・ウォーズ」の吹替声優変遷史(テレビ初放映時は何と、
ルーク=渡辺徹、レイア姫=大場久美子、ハン・ソロ=松崎しげる!
というメンバーでファンのバッシングが酷かったのだそうだ)だとか、
喜劇王メル・ブルックスの「ヤング・フランケンシュタイン」には、
フロンコンスタイン博士を、広川"Mr.BOO!"太一郎が吹き替えた
テレビ放映版(家にまだビデオが無かった時の小学生の私が深夜、
必死で見たのもこれだ)と、羽佐間"Aチーム"道夫が吹き替えたLD版
があってその面白対決だとか。私は夢中で読破し、それまで何となくしか
意識していなかった日本語吹替版声優たちの"名演"に俄然注目
するようになっていったのだ。
有名な個性派俳優なら大概吹き替える声優が決まっている。
これをフィックスといって例えばクリント・イーストウッド=山田康雄、
チャールトン・ヘストン(「猿の惑星」のテイラー、あるいは
「ボウリング・フォー・コロンバイン」でマイケル・ムーアに糾弾されて
いた全米ライフル協会の会長)=納谷悟朗、
つまりルパン三世と銭型警部がそれぞれを担当。
ちなみに悟朗の弟は六朗といって、神経質な感じの声が特徴的な、
こちらも声優である。
また、二名のフィックスがいてどちらの声優でもハマる場合も多い
(例:シュワルツェネッガー=玄田哲章/屋良有作)。
一般的な映画ファンならテレビで何の違和感も無くこうした吹替版を見て
いると思うが、各声優のキャラも無意識のうちに刷り込まれているに違いない。
声優の滝口順平が、太った悪役や子供に優しい爺さんを吹き替えていても、
"お仕置きだべ〜"や「世界ウルルン」の声の人だとは特に意識せずに受け入れ
ているのではないだろうか。
厳密な原典主義の一方で、リミックス(再編集吹替版)を楽しむ余裕があってもいい。
画面に映っている俳優が大根でも、声優の頑張りで名演技に見えてしまうこともある。
再編集でオリジナルの(ときに冗長な)一部をカットし、そのカット部分を補足する
ためにオリジナルに無いナレーションや台詞を被せたりすることで、解りやすく断然
面白いバージョンになってしまうことも少なくない。
先日、よみうりテレビで深夜、ジャッキー・チェンの「ドランク・モンキー酔拳」の
吹替版が放映されたが、日本で勝手に作った主題歌、四人囃子(というプログレバンド)
の「拳法混乱(カンフュージョン)」をオープニングなどに被せた日本公開版を2時間
放映枠に編集、ジャッキー/師匠を石丸博也/小松方正が吹き替えた、正に我々
30代の男子が小中学生のときに初めて遭遇した"あの"バージョンであった。
今やジャッキーの初期"拳シリーズ"の吹替版がテレビ放映されるチャンスはほとんど
無い(実際は今年突然、テレビ大阪で特集のようにして「蛇拳」や「プロジェクトA」
シリーズをやったのだが、悲しいことに私の家は映らない地域なのだ)。
私はテレビガイドに[二]のマークを発見してから、"ホンマかよ〜!"と半信半疑
ながらも放映日をそれは心待ちにしたのである。
広東語版DVDを持っているにもかかわらず。
映画検定、見事2級に合格しました。全問題の7割正解で認定、
とのことなので多分ぎりぎりセーフ。よかったよかった。
ある筋の情報によると、関西地区では映画監督の大森一樹
(このコラムの怪獣映画の回で「ゴジラVSビオランテ」を
ボロクソにけなした)も受験していたらしいのだが、
実は私、会場に向かう途中で彼によく似た汚いオッサンを
目撃して"あれ?もしかして"と思っていたのだった。
だからどうしたということもないので以上報告終わり。
以下いつもの映画コラムに戻りますが、取り上げる作品が
、思い当たらない!映画日記をチェックしても、以前絶賛
した「ソウ」以来これといった映画を見てない。数だけは
多く見ているが、ノオズイを覚醒させて終わりまでノン
ストップで目が離せないような傑作に出会わないのである。
理由は簡単。CSやBS、最近\100\200にまで相場が下がった
レンタル落ちビデオ(レンタル店のDVD化に伴い処分された
テープを大量販売する店が増えてい
る)の掘り出し物などで「女番長ブルース牝蜂の挑戦」
「温泉あんま芸者」「猟奇!喰人鬼の島」といったレアで
カルトな映画を押さえたり、過去に何度も見ている「スター
・ウォーズ」みたいな"普通に"好きな名作を再見したり
で、とんでもなく素晴らしいかもしれない未知の新作、
準新作にまで中々手が回らないからである。どう考えても
不健康で他人からは理解しがたい映画マニア生活。
とはいってもたまには「ブレイド3」とか「スパイダーマン2」
とかの超メジャーアメコミ映画も見ている。が、これらも
スカッと面白いことは面白いのだが(最近CGへの違和感も
薄れてきた)、「バットマン・ビギンズ」にしろ、キアヌ・
リーブスが悪魔と戦う「コンスタンティン」にしろ、テーマ
が軒並み現代的な"トラウマと救済"みたいな感じで
(それともこれはマーベル・コミックスのカラーなの
だろうか?興味ないケド)、どういう訳か私にはあまり
ビビビとくるものではない。70年代的な物悲しさや絶望感
が無いことには物足りないのだ、私には。
大分前に見た映画を思い出した。上のような理由からも
「モンスター」は傑作である。「キングコング」の優しい
ゴリラ版「マイティー・ジョー」(普通にファミリー名作
でっせ)に主演していた(ぐらいしか知らない。最近では
「イーオン・フラックス」)マジ美人女優シャーリーズ・
セロンが、ロバート・デ・ニーロを超える肉体改造により、
デブでブスの連続殺人犯(最下層の娼婦)を演じて衝撃を
与えた、ということを何となく知っていただけで見た。
彼女がこれでアカデミー賞を取ったことも後で知った。
詳しくは書かないがこれは本物の"愛"に関する映画である。
「パッチギ!」と並んで今のとこ私の2006
年2大号泣映画。時間があったら見てください。
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